2026年にGoogle AdSense(グーグルアドセンス)のサイト審査へ合格した、ブログ7件とWebサービス2件を比較した。結論は、「最低○記事」「月間○PV」といった一律の合格ラインは確認できず、独自の中身、迷わない構造、未完成・不整合の少なさを含むサイト全体の完成度が重要ということだ。
このメモでは、Googleの公式要件、合格者が公開した事実、運営者本人の推測、複数事例からの横断推論を分けて整理する。
2026年のGoogleアドセンス審査:結論
- 記事数だけでは判定できない。 今回確認したブログには、8記事での合格例と約90記事での合格例がある。
- PVの最低ラインは確認できない。 月間PV 0、月30〜40PV、1日約10PVでの合格報告がある。
- CMSや独自ドメインだけで決まらない。 無料はてなブログ、WordPress、フルスクラッチのいずれにも合格例がある。
一方、複数の事例で繰り返し確認できたのは、運営者自身の経験・検証・機能、分かりやすい回遊、既存記事の見直し、リンク切れや未完成ページの整理、サイト実態と一致した固定ページだった。ただし、これらは観測された傾向であり、Googleが公表した採点項目や合格保証ではない。
調査範囲と証拠レベル
- 調査日:2026年9月12日
- 対象期間:2026年1月1日〜2026年9月12日
- 対象:Google AdSenseのサイト審査
- 除外:YouTube、AdMob、アカウント再有効化、広告が表示されたというだけの報告
- 収録:9件(ブログ7件、Webサービス2件)
証拠の強さは次の3段階で表示した。
- A:承認メール、管理画面、広告表示などの一次証拠をこちらでも確認できた
- B:運営者本人の詳細な体験記。承認時期と主要条件は具体的だが、画像証拠までは独立検証していない
- C:SNS・掲示板などの自己申告。探索材料として扱い、強い結論には使わない
今回はAが0件、Bが7件、Cが2件。したがって、これは必勝法ではなく、2026年に公開された合格報告を比較した初回スナップショットである。
Google公式のAdSense審査要件
Google公式ヘルプが示す中心は、独自性のある関連コンテンツ、ユーザーにとっての使いやすさ、明確なナビゲーション、ポリシーへの準拠である。今回確認した公式ページに、記事数やPVの最低値は記載されていない。
ここから先の事例データは観測事実、改善施策は本人報告として読む必要がある。Googleが個別サイトの合格理由を認定したものではない。
2026年のAdSense合格事例9件
| 合格時期 | サイト形態 | 合格時の状況 | 改善・特徴として報告されたこと | 証拠 |
|---|---|---|---|---|
| 2026-05-17 | WordPressブログ | 開設約2週間、8記事、GA4月間PV 0、平均約6,000字 | AI×副業×自動化にテーマを絞る。プライバシー・運営者・サイトマップあり。問い合わせフォームなしで通過 | Fukunist B |
| 2026-05-30 | 無料はてなブログ | 初回申請は30記事。その後も更新し、4回目・約1.5か月で合格 | プライバシー、問い合わせ、グローバルメニュー、サイトマップ、プロフィールを段階的に追加 | こんちゃんブログ B |
| 2026-07-16 | 無料はてなブログ | 開設約11か月、4回目、累計約2,000PV。本文に23記事と25記事の食い違いあり | 実体験記事を追加し、低品質と判断した記事を修正・削除。インデックスは10記事と報告 | marudedame B |
| 2026-01 | ブログ | 開設約1年、約60記事、直近は1日約10PV、多数回申請 | 自身の経験を中心に蓄積。低PVのまま合格した長期型の例 | ハマコーヒー B |
| 2026-02 | AWS・PHP等のフルスクラッチブログ | 5回不合格後、月30〜40PV。再申請翌日に合格通知 | 新着記事が並ぶトップ、パンくず、メタ情報、画像軽量化、信頼ページを実装。未完成アプリを非表示にして既存記事を改稿 | SIer社員の生存戦略 B |
| 2026-08 | WordPressブログ | 約1年、約90記事、約15回不合格 | 体験の詳細化、既存記事とリンク切れの修正、固定ページを現状に合わせて更新。AIは下書き・点検補助に使い、本人の経験を追記 | 笹菜の理想探し B |
| 2026-09(記事公開時点) | 10年運営の無料はてなブログ | 初回申請、土日を挟み4日で合格。記事数・PVは公開部分では不明 | 申請前に問い合わせ・プライバシーを新設。申請後に約10年分の記事を整理 | まきおか B |
| 2026-03頃(投稿時期) | カスタムWebアプリ | 「低価値コンテンツ」で2回不合格後に合格 | 1ページ構成から機能と説明ページを増やし、精度と見た目を改善。サイトURLは提示されたが数値条件は不明 | Reddit投稿 C |
| 2026-03頃(投稿時期) | Next.js製ツールサイト | 約100ユーザー/日、初回申請、審査45日と自己申告 | 実用ツールを主役にし、軽いUIとPrivacy・About・Contactを整備 | statly.in運営者のReddit投稿 C |
合格事例から分かったこと
記事数は「足切りライン」ではない
記事数を確認できたブログは、8記事、23〜25記事、申請開始時30記事、約60記事、約90記事と大きくばらついた。8記事で申請当日に合格した例と、約90記事・約15回の不合格を経た例が同じ年に存在する。
記事数はサイトの充実度を説明する材料にはなるが、単独では審査結果を予測できない。追加するなら本数合わせではなく、そのサイトが読者に約束したテーマの不足を埋める記事にするのが合理的だ。
PVが少なくても合格した事例がある
月間PV 0、月30〜40PV、1日約10PVという低トラフィック帯にも合格報告がある。そのため、「一定PVに達するまで申請できない」という必要条件は今回の観測と合わない。
ただし、これはPVが審査に一切使われないという証明ではない。Googleが公式に最低PVを示しておらず、低PVの合格例が存在する、という範囲までが確認できた事実である。
CMSや独自ドメインよりサイト全体の完成度
無料はてなブログが複数、WordPressが複数、フルスクラッチが1件通過している。採用したCMSより、主要ページが完成し、トップから記事や機能へ自然に移動でき、壊れた導線や作りかけが目立たない状態のほうが、Google公式の「使いやすさ」「明確なナビゲーション」と整合する。
固定ページは重要そうだが、単純な必須リストではない
多くの事例がプライバシーポリシー、問い合わせ、運営者情報を整えている。一方、8記事の事例は問い合わせフォームなしで合格したと報告している。したがって、「問い合わせフォームがなければ必ず落ちる」とは言えない。
プライバシーポリシーは置くだけでなく、利用中の広告、アクセス解析、Cookieなどの説明が現在のサイト実態と一致しているかを確認したい。
Webサービスは機能・説明・回遊を一体で考える
Webサービス2件は証拠レベルCであり、一般化はできない。それでも、1ページだけのツールに留めず、複数機能、使い方、関連説明、About・Privacy・Contactを含む「完成したサイト」へ改善したという報告は共通する。
現時点では、ツールの機能価値に説明コンテンツと内部導線を加える設計が有力な仮説である。
単純な審査対策を否定する反例
- 「20記事以上必要」への反例:8記事で合格した本人報告がある
- 「アクセス数が必要」への反例:月間PV 0、月30〜40PVでの合格報告がある
- 「独自ドメイン必須」への反例:無料はてなブログの合格報告が複数ある
- 「WordPress必須」への反例:無料ブログとフルスクラッチ双方に合格例がある
- 「問い合わせフォーム必須」への反例:未設置での合格報告がある
- 「AIを使うと不合格」への反例:AIを補助に使い、本人の経験と確認を加えて合格した報告がある
これらの反例は、その施策やページが不要という意味ではない。単一条件を絶対的な合格基準として扱わないための材料である。
2026年のGoogleアドセンス審査前チェックリスト
申請前は記事数を数えるだけでなく、次の順に確認する。
- 価値:誰の、どの問題を、どんな独自情報・機能で解くサイトかを一文で説明できる
- 実体:体験、検証、比較、制作物、データなど、その運営者にしか出せない材料が主要ページにある
- 完成度:空ページ、工事中、リンク切れ、重複、壊れた機能、極端に薄いページがない
- 回遊:トップから主要カテゴリ・記事・機能へ進め、現在地と次の行動が分かる
- 信頼:運営者、問い合わせ、プライバシー、必要な免責が見つかり、記載が実態と合う
- ポリシー:AdSenseのプログラムポリシーとコンテンツ制限に抵触しない
- 技術:モバイルで読め、表示が極端に遅くなく、主要ページをクロールできる
このチェックリストはGoogle公式の採点表ではない。公式要件と2026年の合格事例が重なる部分から作った、申請前の実務的な確認順である。
Googleアドセンス審査のよくある質問
合格には最低何記事必要ですか?
公式の最低記事数は確認できない。今回の最少例は8記事だが、8記事あれば受かるという意味ではない。記事数より、サイトのテーマを十分に説明できる内容と完成度を見るべきだ。
PVがほぼゼロでも申請できますか?
申請は可能で、月間PV 0や月30〜40PVでの合格報告もある。ただし、低PVなら必ず合格するわけではなく、PV以外の品質が審査されないという意味でもない。
無料はてなブログでも合格できますか?
2026年には無料はてなブログの本人報告を複数確認できた。独自ドメインがないことだけを理由に申請を諦める必要はないが、サービス側の仕様とAdSenseの現行要件は申請時に再確認したい。
AIを使った記事は不合格になりますか?
AI利用だけで一律に決まるとは言えない。今回の合格例にはAIを下書きや点検に使った事例がある一方、本人の経験、具体的な状況、事実確認を加えている。読者に提供する独自の価値と正確性が残っているかが重要だ。
ブログではないWebサービスも合格できますか?
合格の自己申告は確認できたが、今回の2件は証拠レベルCである。現時点では、動く機能だけでなく、用途、使い方、関連情報、運営主体、プライバシー、問い合わせ、内部導線まで含めて完成させるのが安全な設計と考えられる。
この調査でまだ分からないこと
- Googleは個別サイトの詳しい合否理由を開示しないため、運営者が「効いた」と考えた施策と真の因果関係は確定できない
- A相当の一次証拠を独立確認できた事例は今回0件
- 不合格例は公開されにくく、成功事例だけを見る生存者バイアスがある
- RedditのWebサービス2件は自己申告で、ブログ事例より証拠が弱い
- 承認時の状態と現在公開されているサイトの状態が異なる可能性がある
- 審査基準や運用は更新され得るため、このメモは2026年9月12日時点のスナップショットである
更新履歴
- 2026-09-12:初版。2026年の合格報告9件を収録
- 2026-09-12:検索意図に合わせてタイトル、導入、見出し、FAQ、審査前チェックリストを再構成。採用事例と証拠レベルは変更なし